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葬儀はなぜするのか?葬儀の「役割」

 人として生まれた以上「死」は避けられないものです。そして人が亡くなると「葬儀」が行われてきました。

 「葬儀」はさまざまな役割を持っています。時代とともに、そのときどきの世相や歴史を反映して葬儀観も少しずつ変わってきましたが「死者を葬り、悼む」儀礼であることに変わりがありません。なぜ私たちは「葬儀」をするのでしょうか。

 今回の記事では、葬儀の「役割」について解説していきます。

葬儀の起源

 「死者を弔う」という文化は、今から四万年以上前にもあったとされています。日本においても古くは「古事記」に死者の霊を慰めるために、葬送儀礼を行っていたという記述もあります。

葬儀の役割

 葬儀はとても合理的な社会システムです。大きく5つの役割があるといわれています。順に解説していきましょう。

1.社会的役割 ―社会的な処理―
 亡くなられたことを社会に告知することで、周囲の人々は遺された家族が地域コミュニティの中でどう新たな関係を築いていくか見届け、慰め合います。故人が社会からいなくなることを確認する手続きともいえるでしょう。
 また故人が、生前にお世話になった方々に家族が本人になりかわり感謝を申し上げる、挨拶の場でもあるのです。
 実務面においては、死亡届を役所に提出し、戸籍から抹消するとともに、相続などの手続きが行われることになります。

2.物理的役割 ―ご遺体の処理―
 人が亡くなると、死後1時間前後から内臓器官から腐敗が始まります。故人の尊厳を保つため、ご遺体を火葬あるいは土葬することで葬り、故人と決別します。(現在日本では99%以上火葬です)

3.文化・宗教的役割 ―霊の処理―
 葬儀には死者の霊を慰めて「あの世」(来世・彼岸)へ送り出すという意味があります。死は人の力の及ばないものだからこそ、人は宗教の力を借り、葬儀も宗教儀式として執り行ってきました。

4.心理的役割 ―悲嘆の処理―
 大切な人を失うということは、とても受け入れがたい、つらい出来事です。しかし、遺された人たちがこれから生きていくためには、どこかで決別しなくてはいけません。
 葬儀は家族や遺されたものにとって区切りをつけ、明日に踏み出すための心理的に必要な儀式です。

5.教育的役割 ―命の大切さを学ぶ―
 地域の人たちは葬儀の流れを通して、それぞれの立場を理解し、役割を果たしました。それを見て次の世代の子どもたちは人の死や葬儀について学びます。
 葬儀は親や周りの大人が子どもたちに対して、人同士の社会における関わりや絆、ひとつの人生が終わることの意味、命が消えることの重大性を教え、弔う方法を伝える大切な場です。葬儀という場面に立ち合い、参加することによって、「いのち」の尊さを学びます。

 葬儀は遺されたものが故人の霊を慰め、惜別する大切な宗教儀式です。
故人からみれば、地域や社会に向けた「死の告知」であり、遺された家族からみれば、故人に別れを告げることで心の整理をし、気持ちにけじめ、区切りをつける大切な儀式です。
 最近では、さまざまなかたちの葬儀が行われていますが、葬儀本来の意味や意義を失わず、送る側・送られる側・故人に関わる方が納得してお別れができる葬儀をしていただきたいと思います。

(投稿:2022年8月18日)

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